冬といえば、乾燥の季節です。冬の気候はお肌にさまざまな悪影響をもたらしますが、その中でも多くの人を悩ませる冬の肌トラブルの代表といえば、『肌荒れ』です。特に女性はこうしたお肌のトラブルにとても敏感ですから、冬の気候はまさに女性の大敵といえるでしょう。今回は、冬の肌トラブルに悩むあなたのために、『冬の肌荒れ対策となる4つのポイント』をご紹介したいと思います。
冬によく起きる『肌荒れ』とは?
冬の肌荒れ対策をご紹介する前に、まずは肌荒れについての知識を深めていきましょう。
冒頭にも触れた通り、冬は肌トラブルを招く季節です。冬の肌トラブルに悩む人にとって、その理由は気になるところではないでしょうか。
肌荒れが起きるメカニズムを理解することで、今回ご紹介するもの以外にも、自らその対策法を生み出せるかもしれません。
肌荒れが起きるメカニズム
肌荒れには、「皮脂膜」が大きく関わっています。なかなか聞き慣れない言葉かと思いますが、皮脂膜をひとことでいうならば、”皮膚を保護する天然の膜”です。
冬に肌荒れが起きやすい理由は極めて単純です。
冬は汗や皮脂が分泌されにくい季節。これにピンとこないという方は、夏を思い浮かべてみてください。夏に屋外やエアコンの効いていない室内にいたりすると、大量の汗をかいたり、顔が皮脂でテカりませんか?
冬は当然気温が低くなるわけですが、この低気温によって体内の血液循環が鈍くなります。すると汗や皮脂の分泌が減少するために、「皮脂膜」が十分につくられなくなります。
皮脂膜には以下のような役割があります。
角質層 (皮膚のいちばん外側にある薄さ0.02mmの表皮) の水分を保持し、潤いや弾力性のあるお肌にする
雑菌の活動や繁殖を抑える
雑菌やアレルギー物質の侵入を防ぐ
冬にはこの「皮脂膜」の分泌が抑えられるために、肌荒れをはじめとしたさまざまな肌トラブルが起きるということになるのです。
乾燥に負けない! 冬の肌荒れ対策
それでは、乾燥に負けない冬の肌荒れ対策をご紹介します。どれも冬の肌トラブルを防ぐための大切なことなので、もれなく実践しましょう。
『冬の肌荒れ対策となる4つのポイント』
とにかく保湿をする
当然のことで思わず拍子抜けしてしまうかもしれませんが、徹底した『保湿』こそが冬の肌トラブルの基本的かつ効果的な対策法です。
冬の屋外は、北風の影響により乾燥しています。屋内においては、エアコンやストーブなどの暖房器具により乾燥しがちです。
お肌が乾燥すると、「バリア機能」* が低下します。これにより、さまざな肌トラブルが引き起こされてしまうのです。
冬は知らずしらずのうちにお肌が乾燥しますから、化粧水や保湿クリームによるこまめなお肌の保湿ケアを行いましょう。
*角質層が外部刺激と乾燥から肌を守ること
身体を冷やさない
前項でお伝えした通り、身体が冷えると血行が悪くなってしまいます。それにより、皮脂膜の分泌が抑えられ、肌荒れを招くことになってしまいます。
上記2点が冬の肌荒れ対策のポイントです。冬という季節の特徴である「乾燥」「低温」、これら2つに気を付けることが、冬の肌荒れ対策となります。お気付きの通り、冬の肌荒れ対策法は至ってシンプルなものだったのです。
これらに加えて、以下の3点も併せて実行することでその効果はぐっと高まります。
十分な睡眠を摂る
睡眠はお肌と深い関係があります。睡眠不足や睡眠の質の低下が招く肌トラブルを避けるためには、睡眠環境を整えることが重要です。
ここでいう”睡眠環境を整える”とは、室内の温度・湿度を適切な状態に保つということです。冬においては、「室内の温度・湿度が低すぎない」ように十分注意しましょう。
室内の温度・湿度が低いと途中で目が覚めてしまい、眠りが浅くなってしまいます。こうした不眠は肌の代謝 (ターンオーバー) を乱し、肌への栄養供給がうまくいかなくなってしまいます。これが結果的に、肌荒れの原因となってしまいます。
また、室内の湿度が低いということは乾燥しているということですから、直接的な意味でもお肌によくないことはいうまでもありません。
暴飲暴食・刺激の強いものを摂りすぎない
冬といえば、なにかとイベントごとの多い季節です。クリスマスや忘年会、新年会などに参加するという方は多いのではないでしょうか。そうなると、つい食べ過ぎたり、飲みすぎたりしまうものです。
また、刺激の強いもの (コーヒー、タバコ、辛い料理など) の摂りすぎには十分に気を付けましょう。
暴飲暴食や刺激物の過剰摂取は胃を刺激し、胃の消化機能を低下させてしまいます。一見すると無縁のようですが、胃のような消化器と肌は深く関係しています。
終わりに
肌荒れをはじめとした冬の肌トラブルは、「乾燥」「低温」これらの対策がカギとなります。それと併せて、快適な睡眠環境や正しい食生活もまた重要です。
冬はお肌にとって厳しい季節ではありますが、日々のちょっとした心がけひとつでおなたのお肌環境が変わるかもしれません。
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