脱毛における痛みの一番の原因は、レーザーや光によって発生する熱によるものです。実際に感じる痛みとしてはピリッとした痛みやヒリヒリとした痛みが挙げられます。しかし、これらの痛みのほとんどは耐えられる程度の痛みであることが言われています。脱毛による痛みの原因は、施術方法による要因だけでなく、他の様々な要因が重なり痛みを強くします。
脱毛時の痛みの原因
脱毛時の痛みは、施術の種類だけでなく、施術部位や肌の状態など様々な要因が原因となり痛みをより強く引き起こします。ここでは、痛みを引き起こす様々な要因を紹介します。
施術部位による痛み
同じ脱毛器を使用していても、脱毛を行う部位によって痛みの度合いが変わっていきます。特に太い毛が多く生えている部位、皮膚が薄い部位、神経や血管が集中している部位は他の部位より痛みを感じやすい傾向があります。中でも、顔やVIOはこの痛みの条件が他の部位より、揃っているため痛みを感じやすい部位だと言われています。しかし、どんな部位でも痛みを強く感じるのは毛が多くある1回目の時で、どんどん回数を重ねるごとに毛が薄くなり、痛みも感じなくなっていきます。
肌の乾燥
乾燥した肌は、水分が少なく刺激に敏感な状態なので、施術時の痛みが増す原因となります。乾燥した状態のまま施術を行うと、肌が炎症を起こし肌トラブルを起こす原因にもなります。また、施術後は、皮膚を守る毛が無いので、施術前よりも外部の刺激を受けやすくなっており乾燥が進んだ状態です。肌トラブルを避けるためにも日頃からの保湿は欠かさずに行うようにしましょう。
肌の日焼け
レーザー脱毛や光脱毛は、メラニン要素という黒い色素に反応して熱を出し、毛に刺激を与えることによって脱毛を行います。日焼けをしている肌は、肌表皮のメラニン色素が増えてしまっているので、レーザーや光が肌に直接反応し痛みを強く感じさせることがあります。
日焼けは、やけどなどの肌トラブルの原因となることもありますので、脱毛している期間中は普段よりしっかり日焼け対策を行うようにしましょう。紫外線の多い夏の時期よりも、日差しによるダメージの少ない秋から冬にかけて脱毛を行うことをおすすめします。
脱毛による痛み軽減対策
脱毛の痛みは、ある程度までは軽減することができます。ここでは、痛みを和らげる方法をご紹介していきたいと思います。
保湿をしっかりと行う
先ほど述べたとおり脱毛時に痛みを感じやすくする原因として肌の状態が乾燥していることが挙げらます。逆を言えば、肌の保湿が整っている状態で施術を受けると、痛みを軽減できるということが言えます。肌の水分量が多いほど、光脱毛やレーザー脱毛の施術がしやすく、痛みも少なくすることができます。毎日のスキンケアをしっかりと行い、肌の乾燥を防ぐようにしましょう。特にお風呂上がりは、保湿の重要なタイミングなので市販の保湿クリームやボディークリームを塗る習慣を普段からつけるようにしましょう。また、脱毛期間中は、普段よりも丁寧なスキンケアを心がけ、ベストコンディションで施術に挑むようにしましょう。より効果的に痛みの予防につながりスムーズに脱毛が行えます。
体調が悪いときや生理中の施術は控える
生理日の前後はホルモンバランスが崩れ、皮膚が敏感になっており、施術時の痛みの原因となります。そもそも、生理中はデリケートゾーンなどの衛生面を考え、施術を禁止している脱毛サロン、クリニックが多いです。生理日の近い日は施術を控えるようにしましょう。
また、風邪などによる体調不良の時は、身体中の免疫力が下がり、皮膚は些細な刺激に反応しやすくなるので痛みを感じやすいです。施術によりさらに体調が悪化してしまうことも考えられるので、体調不良時の脱毛施術は控えるようにしましょう。
施術部位の肌を冷やしたり、レーザーの出力を調節する。
施術部位を冷やすことにより、熱による痛みを感じにくくし、肌への痛みを抑えられることができます。保冷剤や冷却ジェルを使って冷やす場合や脱毛の機械についている冷却装置で冷やす場合があります。
また、レーザーや光の出力が調整できる場合は、強さを少し落としてもらうことにより、痛みを軽減することができます。その分、脱毛効果は下がる可能性がありますが、痛みにひどい場合は無理に施術をするのは避け、施術スタッフに相談をしましょう。
麻酔の使用
医療機関で脱毛を行う場合は、医師と相談をし場合によっては施術時に麻酔を使うことができます。笑気麻酔と麻酔クリームがよく使われる代表的な麻酔の種類です。笑気麻酔は酸素と低濃度笑気ガスを混合した麻酔で、鼻から吸うだけで痛みへの感度が鈍くなります。また、リラックス効果があり、施術に対する不安感や緊張感をほぐすこともできます。
麻酔クリームは、施術箇所に直接塗りこんで使用します。効果が出るまで30分ほど時間がかかりますが、脱毛部位に使い分けることができるので、痛みの強いVIOなどのデリケートゾーン脱毛に対してだけ使用することができます。
まとめ
脱毛施術による痛みは脱毛方法によって発生する避けられない原因による痛みだけでなく、肌の保湿や日焼けなど日頃のケアで軽減できる要因も多く存在しています。脱毛は一回で終わるものでなく、長期的に付き合っていくものなので、無駄な痛みで苦しまないよう日頃からの肌のケアを心がけてみてください。
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