平安時代から脱毛してた? 意外と知らない日本の脱毛の歴史

脱毛はもう平安時代にあった?

日本での脱毛は平安時代(8~12世紀)に始まったとされています。みなさん、平安時代の女性の眉毛の形が、不自然に描かれているのを教科書で見たことはありませんか。美しさの条件はその時代によって変化しますが、平安時代には、顔全体がふっくらしており、目は切れ目の女性が好まれたようです。そして身だしなみとして、化粧をしていたのですが、おしろいを塗り顔を色白に仕上げ、紅を差し、歯黒めをすることが美とされていました。そして、眉毛も美しさには欠かせない要素で、眉毛は全て抜き、眉墨を入れ、左右対称になるように太めの眉毛を描いていたようです。これを引眉と呼んでいました。その時に使われていた毛抜きは、ハマグリなどの二枚貝だったとも言われています。

江戸時代 脱毛剤の誕生

江戸時代に入っても、引眉の文化は続いていました。平安時代は貴族に仕える女性たちが美の条件として行なっていたことでしたが、江戸時代になると、より多くの高貴な女性たちに引眉が広がり、浮世絵にも毛抜きをしている姿が描かれています。また江戸時代には、Vラインの処理を始めるようになり、また植物性の油と軽石を混ぜた脱毛剤を作り、それを手や脚や顔に塗ることで毛を減らしていくという手法が使われていたとされています。あまり肌には良くなさそうですが、美の追求に毛のお手入れは欠かせなかったようですね。

現代までの脱毛方法の進化

明治時代を始め、近代になると、永久脱毛に試行錯誤を繰り返す時期になります。毛穴にわざと汚れた針を入れて、炎症を起こしたり、薄めた硫酸をかけるなど、肌にはかなり負担をかけていたようです。しかし、当時日本では成功した脱毛方法は見つかりませんでした。
そんな中、19世紀に入ると逆さまつげの治療法として電流を用いた脱毛方法がアメリカで発明されました。これは電流を流して、毛を分解し脱毛を行うもので、この発明をきっかけに20世紀に入ってからは、永久脱毛を目的に電気脱毛が主流となっていきました。しかし、処理時間の長さや肌への負担などの課題があり、医療的な処置として進化を遂げてきました。
日本では1960年代に西洋のファッションが一般女性にも受け入れられるようになったことから、ワキや脚の処理を行う女性が増えたようです。1980年代に入ると、レーザー脱毛が開発され、特定の組織を照射して脱毛を行う部分的な治療が可能となり、1990年代後半には日本でもレーザー脱毛器が導入されるようになりました。

まとめ

現在では、毛の処理は一般的になり、脱毛サロンや病院での脱毛など様々な方法で脱毛をするようになりました。自宅でも簡単にできるのは、これまで多くの女性が工夫し、美を追求したおかげとも言えますね。日本における脱毛の歴史を振り返ってみても、社会的に求められる美しさや身だしなみの1つとして毛の処理は多くの女性が気にかけていたことが分かりました。